01「難関大文系」という大雑把な括り

予備校のパンフレットを開くと、よく目にする言葉があります。
「難関大文系コース」「早慶上理対策」「GMARCH突破」——。

一見、便利な括りに見えます。実際、私自身も予備校講師時代は、こう括って授業を行っていました。でも、本当にこれでいいのか、という違和感を、ずっと抱えていました。

早稲田大学法学部と、慶應義塾大学経済学部。同じ「難関大文系」です。でも、合格に必要な力は、まったく違います。

02学部ごとに、求められる力は違う

具体例を見てみましょう。

早稲田大学 法学部

  • 長文中の論理構造の把握
  • 抽象的な議論への耐性
  • 記述・小論文での論証力

慶應義塾大学 経済学部

  • 数学的・統計的な処理能力
  • 図表からの情報抽出
  • 英語の即応力(速読)

同じ「難関大文系」でも、求められる力はこれだけ違います。法学部志望者に「数学的な処理能力」を磨かせても、経済学部志望者に「論証力」を鍛えさせても、それは合格から遠ざかる道です。

全員に同じ授業をすることは、誰のためにもならない。

これが、私が予備校時代から気づいていた、教育業界の最大の歪みでした。

03「学部別」がもたらす、3つの効果

では、学部別に学習を組み立てると、何が起きるか。私たちが現場で実践してきて、はっきりした効果が3つあります。

  1. 学習の無駄が減る。
    必要な力にだけ集中するので、やるべきことが明確になります。同じゴールを目指すうえで、時間の使い方がすっきりします。
  2. モチベーションが、続く。
    「いまやっていることが、合格に直結している」という実感が、毎日のやる気を支えます。長丁場の受験では決定的に効いてきます。
  3. 本番で、崩れない。
    学部固有の問題形式に慣れているので、初見でも動揺しません。当日の点数を確実に押し上げます。

04では、どう学部別に学習を組み立てるか

THINKING では、入塾時に必ず、学部別の合格設計図を作成します。志望学部の過去問を分析し、必要な力を分解し、現在地から合格までを月単位で逆算したものです。

例えば、早稲田法学部志望なら、12月までに以下のマイルストーンを置きます:

  • 6月末:英語長文の論理構造把握ができる(共通テスト過去問で安定して高得点)
  • 9月末:抽象論文の精読で、抽出ノートが書ける
  • 11月末:小論文で論証構造を組み立てられる(添削評価B以上)
  • 12月末:過去問演習で、合格点に到達する

このマイルストーンに沿って、毎週の学習計画が決まります。コーチが日々の進捗を見ながら、ズレがあればすぐ軌道修正。これが、私たちの「学部別戦略」の中身です。

05おわりに

受験勉強は、ただ大量にやればいい、というものではありません。正しい順序で、必要なことだけを、徹底的にやる。これが、最短距離での合格を可能にします。

そして、それを設計するためには、学部別の解像度が必要です。「難関大文系」という括りでは、絶対に届かない解像度。私たちは、ここに向き合い続けています。

もし、あなたが今、漠然とした不安の中で勉強しているなら——
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THINKING 代表 — 朝倉 徹大

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